インプラントによる治療の流れ
01カウンセリング・各種検査
カウンセリング
患者さまのお悩み、治療へのご要望などを丁寧に確認します。
口腔内診査
マイクロスコープや拡大鏡を使用して、歯や歯肉の状態を詳細にチェックします。
パノラマレントゲン写真
パノラマレントゲン撮影をし、虫歯、歯周病、顎骨の評価などを行ないます。1枚のレントゲンで口全体を2次元的に評価できます。
CT検査
CT撮影によって、骨の状態を3次元的に分析します。骨の幅、高さがより精確に計測でき、同時に重要な神経、血管の位置も把握できるので、より安全な埋入計画の立案が可能です。 骨の量などが充分でないと判断された場合は、骨を造成するための手術を検討・提案させていただく場合があります。
噛み合わせ診査
歯型を取って模型を作製したうえで、3次元的にさまざまな分析をします。
ワックスとよばれるロウで歯の形を作製し、インプラントを埋めるシミュレーションを行なうことを「診断用ワックスアップ」といいます。これによる情報とCT検査に基づいて、噛み合わせを復元できるインプラント埋入位置を決めていきます。
02診断・プランニング
上記の検査の結果をもとに診断し、口腔内写真、CT、診断用ワックスアップをお見せしながら治療方法をご提案します。治療の期間、費用、メリット・デメリットなどを患者さまにご説明します。治療に対してご不安なことや、疑問点にもお答えします。
治療計画にご納得いただいたうえで、患者さまの同意のもと治療を開始します。
03インプラント手術
インプラント埋入
術前の診査、診断に基づきインプラントを埋入します。患者さまの顎骨の状態に合わせ、適したインプラントを選択します。インプラント本体には異なる長さ、太さ、形態のバリエーションがあり、顎骨の形や質と最終的な仕上がりを考慮して、それぞれの特徴を生かした治療を行なっています。
静脈内鎮静法について
点滴で鎮静剤を投与する方法です。インプラント手術に対し、少し不安な気持ちをお持ちの方に適しています。不安や恐怖心を和らげ、リラックスして治療を受けられます。
リノデンタルオフィス福井には歯科麻酔に専門的に携われる医師が在籍しているので、安心して静脈鎮静をお受けください。生体モニターを用いて、全身状態を管理したうえで、鎮静を行ないます。
意識はありますが、ほとんど眠っているような状態になり、健忘効果があるため、処置時間が短く感じられます。 口を開けて診療している際におえっとなる「嘔吐反射」が出やすい方にも有効です。
全身麻酔とは異なるので、通常の歯科治療同様、注射による局所麻酔を併用します。
当日帰宅できますが、車の運転はできません。
04インプラント手術後の治癒
インプラント埋入後には、インプラントと骨が結合するために1ヵ月半〜2ヵ月の治癒期間が必要になります。
05上部構造の作製
上部構造とよばれる、インプラントの上に接続する被せ物を作製します。上部構造を装着しインプラント治療は完了となります。
インプラントによる治療の一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- ・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
- ・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- ・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- ・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
- ・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- ・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- ・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。